生年月日
( ~ 皇極天皇4年6月8日)
没年月日
(皇極天皇4年6月12日 ~ )
先祖
  1. 蘇我倉麻呂
    1. 蘇我馬子
      1. 蘇我稲目
      2. unknown
    2. unknown
  2. unknown
  • 蘇我遠智娘そがのおちのいらつめ【母:不明】
  • 蘇我姪娘そがのめいのいらつめ【母:不明】
子孫
  1. 蘇我遠智娘
    1. 大田皇女
      1. 大来皇女
      2. 大津皇子
    2. 持統天皇
      1. 草壁皇子
    3. 建皇子
  2. 蘇我姪娘
    1. 御名部皇女
      1. 長屋王
    2. 元明天皇
      1. 文武天皇
      2. 元正天皇
      3. 吉備内親王
出来事
  • 中臣鎌子後の藤原鎌足。の仲立ちで、長女を中大兄後の天智天皇。の妃とする約束をするが、長女は約束した夜に同族の身狭臣に盗まれ、倉山田臣は憂え恐れて為す術が無かった。

    少女は憂える父を怪しんで「何を憂え悔いているのですか」と尋ねた。父はその理由を話した。
    少女が言うには「どうか心配しないで下さい。私を差し上げても遅くはないでしょう」と。
    父は大喜びしてその娘を奉った。

    【日本書紀 巻第二十四 皇極天皇三年正月乙亥朔条】
  • 皇極天皇4年6月8日

    中大兄が密かに倉山田麻呂臣に「三韓が調を献上する日に、必ずお前にその表を読み上げさせる」と言って、遂に入鹿を斬ろうという(はかりごと)を述べた。
    麻呂臣は承諾した。

    【日本書紀 巻第二十四 皇極天皇四年六月甲辰条】
  • 皇極天皇4年6月12日

    天皇は大極殿に御座した。古人大兄が侍った。

    中臣鎌子連蘇我入鹿臣の人となりが疑い深く、昼夜剣を持っていることを知っていたので、俳優(わざひと)に教えて騙し解かせた。
    入鹿臣は笑って剣を解き、中に入って座についた。

    倉山田麻呂臣は進み出て三韓の表文を読み上げた。
    中大兄衛門府(ゆけいのつかさ)に戒めて、一斉に十二の通門を固めて徃来を止めた。
    衛門府を一ヶ所に集めて禄を授けようとした。

    時に中大兄は長槍を持って殿の側に隠れた。
    中臣鎌子連らは弓矢を持って助け守った。

    海犬養連勝麻呂を使い、箱の中に入った二つの剣を佐伯連子麻呂葛城稚犬養連網田に授けて「ぬかりなく忽ちに斬れ」と言った。
    子麻呂らは水で飯を流し込んだが、恐れて吐き出してしまった。中臣鎌子連は責めつつも励ました。
    倉山田麻呂臣は表文を読み終わろうとしても子麻呂らが来ないのを恐れて汗が体から溢れ、声が乱れ、手が震えた。
    鞍作臣が怪しんで「何故震えているのか」と問うと、山田麻呂は「天皇が近くにお出でなので汗が流れてしまいます」と答えた。
    中大兄子麻呂らが入鹿の威に恐れ、怯んで進み出ないのを見て「やあ」と言った。
    そして子麻呂らと共に、不意に剣で入鹿の頭と肩を割った。
    入鹿は驚いて立とうとした。
    子麻呂は剣を振るってその片足を斬った。
    入鹿は御座のほうに転び、叩頭して「嗣位にお出でになるのは天の子です。自分の罪がわかりません。どうか明らかにして下さい」と言った。
    天皇は大いに驚いて中大兄に詔して「いったい何事であるか」と言った。
    中大兄は地に伏して言うには「鞍作は天宗を全て滅ぼして。日位(ひつぎのくらい)を傾けようとしました。どうして天孫を鞍作「蘇我臣入鹿のまたの名が鞍作である」とある。に代えることが出来ましょうか」と。
    天皇は立ち上がって殿の中に入った。

    佐伯連子麻呂稚犬養連網田入鹿臣を斬った。

    【日本書紀 巻第二十四 皇極天皇四年六月戊申条】