稲飯命
- 名前
- 稻飯命【日本書紀】(いなひのみこと, いないいのみこと, いないひのみこと)稲飯命
- 彥稻飯命【日本書紀】(ひこいなひのみこと, ひこいないいのみこと, ひこいないひのみこと)彦稲飯命
- 稻氷命【古事記】(いなひのみこと)稲氷命
- 鋤持神【日本書紀】(さひもちのかみ)鋤持神
- キーワード
- 後裔は右京
新良貴 【新撰姓氏録抄 当サイトまとめ】
- 後裔は右京
- 性別
- 男性
- 生年月日
- ( ~ 庚午年12月30日)
- 没年月日
- 戊午年6月23日
- 父
彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊 【日本書紀 巻第二 神代下第十一段】
- 母
玉依姫 【日本書紀 巻第二 神代下第十一段】
- 先祖
- 配偶者
祥持姫命 【椎根津彦神社 由緒】
- 子
- 出来事
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( ~ 庚午年12月30日)弟の神武天皇誕生以前。
【日本書紀 巻第二 神代下第十一段, 古事記 上巻】彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊と玉依姫の二男として生まれる。
日本書紀同段第一、第三の一書でも同じく二男。-
【日本書紀 巻第二 神代下第十一段 一書第二】
三男として生まれる。
同段第四の一書でも三男。
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神日本磐余彦尊が、兄や子達に言うには「昔我が天神である高皇産霊尊と大日孁尊が、ここ
【日本書紀 巻第三 神武天皇即位前紀 甲寅年条】豊葦原 の瑞穂国 を我が天祖彦火瓊瓊杵尊に授けられた。火瓊瓊杵尊は天関 を開き、雲路を押し分けて行幸なされた。この時まだ世は甚だ暗かったが、それでも正しい道を養い、この西のほとりをお治めになられた。皇祖皇考は善政をお敷きになられ、恩沢が行きわたった。天祖が降臨なされてから百七十九万二千四百七十余年。しかし遠くの地では未だ恩沢が行きわたらず、村の長がそれぞれに境を設けて相争っている。塩土老翁が言うには、『東に美しい地があり、青山が四方を囲んでいる。その中に天磐船 に乗って飛び降った者がいる』という。私が思うに、その地は必ず大業を広めることができ、天下を治めるのに良いであろう。六合の中心であろうか。飛び降った者は饒速日という者か。そこに行って都を造ろう」と。
諸皇子たちは「その通りです。私たちも思いは同じです。速やかに実行しましょう」と答えた。 -
戊午年6月23日
皇軍は熊野の
神邑 に着いた。そして天磐盾 に登った。さらに軍を進め、海を渡るときに突然の暴風に遇った。皇舟は揺れ漂った。
【日本書紀 巻第三 神武天皇即位前紀 戊午年六月丁巳条】
時に稲飯命は「ああ、我が祖は天神。母は海神。なぜ私を陸に苦しめ、海に苦しめるのか」と嘆いた。言い終わると、剣を抜いて海に入り、鋤持神となった。 -
稲飯命の後裔は
【新撰姓氏録抄 第一帙 第五巻 右京皇別下 新良貴条】新良国 に出て国主となった。
稲飯命は新羅 国の祖である。
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