丸邇口子

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名前
  • 氏(ウジ):丸邇【古事記】(わに)
  • 姓(カバネ):臣【古事記】(お
  • 名:口子【古事記】(くち
  • 口子臣【古事記】(くち
キーワード
  • 和珥臣(わにのおみ)【日本書紀 巻第十一 仁徳天皇三十年十月甲申朔条】
性別
男性
出来事
  • 仁徳天皇が大后不在の間に八田若郎女と結婚したため、大后石之日売命は激怒して奴理能美の家に暫く入っていた。

    天皇は舎人の鳥山を遣わした。
    また続けて丸邇臣口子を遣わして歌を詠んだ。

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    また歌を詠んだ。

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    それで口子臣がこの御歌を述べる時に大雨が降っていたが、その雨を避けずに御殿の表戸で平伏していると、大后は裏戸から出てきた。
    裏戸で平伏すると表戸から出てきた。
    それで地を腹這いで進み、庭の中央で跪いて腰まで水に浸かった。
    その臣は紅い紐のついた青摺の衣を着ていた。それで紅い紐が水たまりに浸かり、青い衣は紅に変色した。
    口子臣の妹の口日売は大后に仕えていた。
    それでこの口日売が歌を詠んだ。

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    そこで太后がそのわけを尋ねると、「我が兄口子臣でございます」と答えた。

    口子臣・その妹の口比売奴理能美の三人が相談して天皇に奏上するには「大后が行幸なされましたのは、奴理能美が飼っている虫が、一度は這う虫になり、一度は繭になり、一度は鳥を飛び、三色に変わる不思議な虫であり、この虫を御覧になるためで、他意はございません」と。
    天皇は「自分も奇妙だと思うので、見に行こうと思う」と言うと、大宮から上って奴理能美の家に入った。
    その奴理能美は自分が育てている三種に変わる虫を大后に献上した。

    【古事記 下巻 仁徳天皇段】
関連
  • 口比売くちひめ妹。【古事記 下巻 仁徳天皇段】
  • 口持臣くちもちのおみ日本書紀では口持臣と国依媛の兄妹の話であり、古事記の口子臣(丸邇臣口子)は口持臣に相当する。