口持臣
- 名前
- 口持臣【日本書紀】(くちもちのおみ)
- 口持【日本書紀】(くちもち)
- キーワード
的臣 祖【日本書紀 巻第十一 仁徳天皇三十年十月甲申朔条】
- 性別
- 男性
- 生年月日
- ( ~ 仁徳天皇30年10月1日)
- 没年月日
- (仁徳天皇30年10月1日 ~ )
- 出来事
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仁徳天皇30年10月1日
仁徳天皇は
的臣 の祖口持臣を遣わして皇后を招喚した。あるいは和珥臣 の祖口子臣という。
口持臣は筒城宮 に着き、皇后に謁見した。しかし黙って返事がなかった。
口持臣は雨に濡れて日を重ねても皇后の殿舎の前に伏して去ることはなかった。口持臣の妹の国依媛は皇后に仕えていた。
この時にあたり皇后の側で侍り、雨に濡れる兄を見て涙を流して歌を詠んだ。「
揶 莽 辭 呂 能 菟 菟 紀 能 瀰 揶 珥 茂 能 莽 烏 輸 和 餓 齊 烏 瀰 例 麼 那 瀰 多 愚 摩 辭 茂 」皇后は国依媛に「なぜお前は泣いているのか」と尋ねると、「今庭に伏して申し上げる者は私の兄でございます。雨に濡れても避けず、猶も伏して申し上げております。それで泣き悲しんでいるのでございます」と答えた。
【日本書紀 巻第十一 仁徳天皇三十年十月甲申朔条】
皇后は「お前の兄に言って速やかに帰らせなさい。私は帰りません」と言った。
口持は帰って天皇に報告した。
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