穴門践立

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名前
  • 氏(ウジ):穴門【日本書紀】(あな
  • 氏(ウジ):穴戶【日本書紀】(あな)穴戸
  • 姓(カバネ):直【日本書紀】(あたい, あた
  • 名:踐立【日本書紀】(ほんたち, ほむたち)践立
キーワード
  • 穴門直(あなとのあたい)之祖【日本書紀 巻第九 神功皇后摂政前紀 仲哀天皇九年十二月辛亥条】
生年月日
( ~ 仲哀天皇8年9月5日)
没年月日
(仲哀天皇9年12月14日 ~ )
出来事
  • 仲哀天皇8年9月5日

    仲哀天皇が群臣に詔して熊襲(くまそ)討伐を議った。
    時に神が皇后に神憑り、教えて言うには「天皇はなぜ熊襲が服従しないことを憂えておいでか。そこは荒れ痩せた国である。挙兵するに足らない。この国に勝って、宝のある国、譬えば美女の眉のように海上に見える国がある。眩い金・銀・彩色などが沢山その国にはある。これを栲衾新羅国(たくふすましらきのくに)栲衾は白い布で新羅の枕詞。という。もしよく私を祭れば、刃に血塗らずして、その国は必ず自ずから服従し、また熊襲も服従するであろう。その祭りをするには天皇の御船と穴門直践立が献上した大田(おおた)という名の水田。これらの物をお供えしなさい」と。
    天皇は信じなかった。

    【日本書紀 巻第八 仲哀天皇八年九月己卯条】
    • 足仲彦天皇筑紫(つくし)橿日宮(かしひのみや)に居たときに、神が内避高国避高松屋種に神懸かり、天皇に教えて言うには「御孫尊(みまのみこと)がもし宝の国を得たいと思われるなら、実際に授けましょう」と。
      また、「琴を持ってきて皇后に進上されますように」と言った。
      そこで神の言に従って皇后が琴をひいた。
      すると神が皇后に神憑り、教えて言うには「今、御孫尊が所望する国は、例えば鹿の角のように中身が無い国である。御孫尊がお乗りになる船と、穴戸直践立が奉った大田(おおた)という名の水田をお供えして、よく私を祭れば、美女の眉のように金銀が多く、眼の輝く国を御孫尊に授けましょう」と。

      【日本書紀 巻第九 神功皇后摂政前紀 仲哀天皇九年十二月辛亥条 一云 第一】
  • 仲哀天皇9年12月14日

    神功皇后の新羅征伐に従った表筒男中筒男底筒男の三神は、皇后に教えて「我が荒魂(あらみたま)穴門(あなと)山田邑(やまだのむら)に祭りなさい」と言った。
    時に践立と田裳見宿禰が、皇后に言うには「神がいらっしゃる地を定めて、必ず奉りましょう」と。
    そこで践立を荒魂の神主とし、社を穴門の山田邑に社を建てた。

    【日本書紀 巻第九 神功皇后摂政前紀 仲哀天皇九年十二月辛亥条】