少子部蜾蠃

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名前
  • 氏(ウジ):少子部【日本書紀】(ちいさこべ, ちひさ
  • 氏(ウジ):小子部【新撰姓氏録抄】(ちいさこべ, ちひさ
  • 姓(カバネ):連【日本書紀,新撰姓氏録抄】(むらじ)連
  • 名:蜾蠃【日本書紀】(すがる)
  • 名:雷【日本書紀】(いかずち, いかづち)
生年月日
( ~ 雄略天皇6年3月7日)
没年月日
(雄略天皇7年7月3日 ~ )
出来事
  • 雄略天皇6年3月7日

    雄略天皇は后妃に桑の葉を摘みとらせて養蚕を勧めようとした。
    そこで蜾蠃に命じて国内の蚕を集めさせた。
    蜾蠃は誤って嬰児(わかご)を集めて天皇に献上した。
    天皇は大笑いして嬰児を蜾蠃に賜って「お前自身で養育せよ」と言った。
    蜾蠃は宮垣の近くで養育したので、姓を賜って少子部連(ちいさこべのむらじ)とした。

    【日本書紀 巻第十四 雄略天皇六年三月丁亥条】
    • 神八井耳の後裔は大泊瀬幼武天皇の御世、諸国に遣わされ、蚕児(かいこ)を取るべきを誤って小児を集めて奉った。
      天皇は大笑いして小児部連(ちいさこべのむらじ)の姓を賜った。

      【新撰姓氏録抄 第一帙 第二巻 左京皇別上 小子部宿禰条】
  • 雄略天皇7年7月3日

    天皇は少子部連蜾蠃に詔して「朕は三諸岳(みもろのおか)の神の形を見たいと思う(或云。あるいは、この山の神は大物主神という。あるいは菟田(うた)墨坂神という)。お前は膂力が人より勝れている。お前が行って捕えよ」と。
    蜾蠃は「試しに行って捕えてみます」と答えた。
    それで三諸岳に登り、大蛇を捕えて天皇に奉った。
    天皇は斎戒しなかった。
    その大蛇は雷のような音を立て、目は輝いていた。
    天皇は畏れて目を覆い、見ることをせずに殿中に隠れた。
    大蛇は岳に放った。
    そして名を賜って(いかずち)と改めた。

    【日本書紀 巻第十四 雄略天皇七年七月丙子条】
  • (安康天皇3年11月13日 ~ 雄略天皇23年8月7日)

    秦公酒雄略天皇の御世に奏上して「普洞王の時に秦の民はすべて劫略されて今在る者は十に一つもございません。どうか勅使を遣わして招集頂きたいと存じます」と。
    天皇は小子部雷を遣わし、大隅・阿多の隼人らを率いて集めさせ、秦の民九十二部、一万八千六百七十人を捜し出し、遂にに賜った。

    【新撰姓氏録抄 第三帙 第二十五巻 山城国諸蕃 漢 秦忌寸条】
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