田辺伯孫

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名前
  • 氏(ウジ):田邊【日本書紀】(たな)田辺
  • 姓(カバネ):史【日本書紀】(ふ
  • 名:伯孫【日本書紀】(はくそん)
  • 氏(ウジ):陵邊【新撰姓氏録抄】さざ)陵辺
  • 姓(カバネ):君【新撰姓氏録抄】
  • 百尊【新撰姓氏録抄】(はくそん)
性別
男性
生年月日
( ~ 雄略天皇9年7月1日)
  • 努賀君ぬかのきみ【新撰姓氏録抄 第一帙 第三巻 左京皇別下 上毛野朝臣条】
先祖
  1. 努賀君
  • 女子【配偶者: 書加竜ふみのかりょう【日本書紀 巻第十四 雄略天皇九年七月壬辰朔条】【母:不明】
  • 陵辺徳尊みさざきべのとくそん【新撰姓氏録抄 第一帙 第三巻 左京皇別下 上毛野朝臣条】【母:不明】
出来事
  • 雄略天皇9年7月1日

    河内国からの言上。
    飛鳥戸郡(あすかべのこおり)の人田辺伯孫の(むすめ)古市郡(ふるいちのこおり)の人書首加竜の妻である。伯孫は女が子を産んだことを聞いて、婿の家にお祝いに行って月夜に帰った。蓬蔂丘(いちびこのおか)蓬蔂。此云伊致寐姑。誉田陵(ほんたのみささぎ)応神天皇陵の下で赤馬に乗る者と出会った。その馬はうねり歩いて竜のように跳び、急に(おおとり)のように驚いた。不思議な体つきで他馬より優れていた。伯孫は近くで見ると欲しくなった。自分の乗る芦毛の馬に鞭打ち、頭を揃えて轡を並べた。しかし赤馬は抜け出して塵埃のように小さくなるまで駆け、あっという間に見えなくなった。芦毛馬は遅れて追うことが出来なかった。その駿馬に乗る者は伯孫の願いを知り、足を止めて馬を交換し、挨拶をして別れた。伯孫は駿馬を得て大いに喜び、躍らせて厩に入れた。鞍をおろして馬に秣を与えて寝た。翌朝、赤駿馬は埴輪馬に変っていた。伯孫は不思議に思い、誉田陵に戻って探すと芦毛馬が埴輪の間にいた。取り替えて埴輪馬を置いた」

    【日本書紀 巻第十四 雄略天皇九年七月壬辰朔条】
    • (安康天皇3年11月13日 ~ 雄略天皇23年8月7日)

      雄略天皇の御世、努賀君の男子百尊は娘の出産の為に婿の家に向い、夜になって帰った。
      応神天皇の御陵の側で馬に乗る人と出会い、共に語らって馬を交換して別れた。

      翌日交換した馬を見ると土の馬だった。
      それで陵辺君(みささぎべのきみ)の姓を負った。


      百尊の男子徳尊の孫斯羅は、皇極天皇の御世に河内の山下の田を賜った。
      文書を解することから田辺史(たなべのふひと)となった。


      宝字称徳孝謙皇帝天平勝宝二年、改めて上毛野公(かみつけののきみ)を賜った。

      今上弘仁元年、改めて朝臣の姓を賜った。

      【新撰姓氏録抄 第一帙 第三巻 左京皇別下 上毛野朝臣条】