書加竜

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名前
  • 氏(ウジ):書【日本書紀】(ふみ)
  • 姓(カバネ):首【日本書紀】(おびと)
  • 名:加龍【日本書紀】(かりょう)加竜
性別
男性
生年月日
( ~ 雄略天皇9年7月1日)
配偶者
出来事
  • 雄略天皇9年7月1日

    河内国からの言上。
    飛鳥戸郡(あすかべのこおり)の人田辺伯孫(むすめ)古市郡(ふるいちのこおり)の人書首加竜の妻である。伯孫は女が子を産んだことを聞いて、婿の家にお祝いに行って月夜に帰った。蓬蔂丘(いちびこのおか)蓬蔂。此云伊致寐姑。誉田陵(ほんたのみささぎ)応神天皇陵の下で赤馬に乗る者と出会った。その馬はうねり歩いて竜のように跳び、急に(おおとり)のように驚いた。不思議な体つきで他馬より優れていた。伯孫は近くで見ると欲しくなった。自分の乗る芦毛の馬に鞭打ち、頭を揃えて轡を並べた。しかし赤馬は抜け出して塵埃のように小さくなるまで駆け、あっという間に見えなくなった。芦毛馬は遅れて追うことが出来なかった。その駿馬に乗る者は伯孫の願いを知り、足を止めて馬を交換し、挨拶をして別れた。伯孫は駿馬を得て大いに喜び、躍らせて厩に入れた。鞍をおろして馬に秣を与えて寝た。翌朝、赤駿馬は埴輪馬に変っていた。伯孫は不思議に思い、誉田陵に戻って探すと芦毛馬が埴輪の間にいた。取り替えて埴輪馬を置いた」

    【日本書紀 巻第十四 雄略天皇九年七月壬辰朔条】