刺領巾

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名前
  • 刺領巾【日本書紀】(さしれ)
没年月日
仁徳天皇87年1月
出来事
  • 仁徳天皇87年1月

    住吉仲皇子の近習に隼人があった。刺領巾という。
    瑞歯別皇子は密かに刺領巾を呼び、誘って「私の為に皇子を殺してくれ。私は必ずお前に厚く報いよう」と言うと、錦の衣・(はかま)を脱いで与えた。
    刺領巾はその言葉を恃んで、独り矛をとり、仲皇子が厠に入るのを伺って刺し殺した。そして瑞歯別皇子に従った。
    木菟宿禰瑞歯別皇子に言うには「刺領巾は人の為に自分の君を殺しました。それは我々の為には大功ではありますが、自分の君には慈悲が無いこと甚だしい。どうして生かしておけましょう」と。
    そして刺領巾を殺した。

    【日本書紀 巻第十二 履中天皇即位前紀 仁徳天皇八十七年正月条】
関連
  • 曽婆訶理そばかり古事記で刺領巾の役回り。名前の違いはあれど、おそらく同一人物。