曽婆訶理
- 名前
- 曾婆訶理【古事記】(そばかり)曽婆訶理
- 曾婆加理【古事記】(そばかり)曽婆加理
- 出来事
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水歯別命は墨江中王の近習の隼人の曽婆加理を欺いて「もしお前が私の言葉に従えば、私は天皇になり、お前を大臣として天下を治めようと思うがどうか」と言った。
曽婆訶理は「命に従います」と答えた。
そこで多くの品物を隼人に与えて「それならばお前の主君を殺せ」と言った。
曽婆訶理は密かに自分の主君が厠に入るのを伺い、矛で刺し殺した。それで曽婆訶理を連れて倭に上る時、大坂の山の口に至り、「曽婆訶理は私のために大功を立てたが、自分の主君を殺すことは不義である。しかしその功に報いないのは信義に反する。功に報いれば逆にその心が恐ろしい。それで功に報いたといえども本人は亡きものにしよう」と考えた。
【古事記 下巻 履中天皇段】
そこで曽婆訶理に「今日はここに留まり、先に大臣の位を授けて、明日に上ろう」と言った。
その山の口に留まって仮宮を造った。
にわかに酒宴を開いて、その隼人に大臣の位を授けた。
百官に拝礼させると隼人は喜んで「願いがかなった」と思い込んだ。
そしてその隼人に「今日は大臣と同じ盃の酒を飲もう」と言った。
共に飲もうとする時に、顔を覆うほどの大きな鋺にその勧める酒を盛った。
そして王子が先に飲み、隼人が後に飲んだ。それで隼人が飲む時に大鋺が顔を覆った。
そこで敷物の下に置いていた剣を取り出して、その隼人の首を斬った。
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- 関連
刺領巾 日本書紀で曾婆訶理の役回り。名前の違いはあれど、おそらく同一人物。