童女君
- 名前
- 童女君【日本書紀】(おみなきみ, をみなきみ)
- 性別
- 女性
- 生年月日
- ( ~ 雄略天皇元年3月30日)
- 没年月日
- (雄略天皇元年3月1日 ~ )
- 親
和珥深目 【日本書紀 巻第十四 雄略天皇元年三月是月条】
- 先祖
- 配偶者
雄略天皇 【日本書紀 巻第十四 雄略天皇元年三月是月条】
- 子
- 出来事
-
雄略天皇元年3月
雄略天皇の妃となる。
童女君はもとは采女だった。天皇と一夜をともにして孕んで女子を生んだ。
【日本書紀 巻第十四 雄略天皇元年三月是月条】
天皇は疑って養育しなかった。女の子は歩くようになった。
天皇は大殿にいて物部目大連が侍していた。
女の子が庭を渡った。
目大連が群臣を顧みて言うには「麗しい女の子だなぁ。古の人の言葉があって『なひとやはばに原文『娜毗騰耶皤麼珥』この古語は未詳とある。「お前は母似か」の意か。校異:娜毗騰耶皤磨珥(なひとやはまに)』という。清き庭をしめやかに歩くのは誰の女 だろうか」と。
天皇が「なぜ尋ねるのだ」と言うと、目大連は「私が女の子が歩くのを見ると、その姿はよく天皇に似ておりますので」と答えた。
天皇が言うには「この子を見た者は皆がお前と同じように言う。しかし朕と一夜を過ごしただけで身ごもった。一晩で子を産むのは異常なので、これを疑っているのだ」と。
大連は「一晩に何度お呼びになられましたか」と言った。天皇は「七度呼んだ」と言った。
大連が言うには「少女は清き心身で一夜を共に致しました。安易に疑って清潔を嫌ってはなりません。私が聞くところによりますと、孕み易い者は褌が体に触れただけで孕むといいます。一晩中共にされたにもかかわらず、みだりに疑いをおかけあそばされますとは」と。
天皇は大連に命じて女の子を皇女とし、母を妃とした。
-
- 関連
袁杼比売 同一人物か?