弟媛
- 名前
- 弟媛【日本書紀】(おとひめ)
- 性別
- 女性
- 生年月日
- ( ~ 景行天皇4年2月11日)
- 没年月日
- (景行天皇4年2月11日 ~ )
- 父
八坂入彦皇子 【日本書紀 巻第七 景行天皇四年二月甲子条】
- 先祖
- 出来事
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景行天皇4年2月11日
景行天皇は美濃に行幸した。
【日本書紀 巻第七 景行天皇四年二月甲子条】
側の者が奏上して「この国に佳人が居ります。弟媛と申します。容姿端麗で、八坂入彦皇子の女 で御座います」と。
天皇は自分の妃にしたいと思い、弟媛の家に行った。
弟媛はこれを聞くと竹林に隠れた。
天皇は弟媛が出てくるように計った。
泳宮 泳宮。此云區玖利能彌揶。で鯉を池に放ち、朝夕見て遊んだ。
弟媛はその鯉を見たいと思い、密かに池にやって来た。そこで天皇は引き留めた。
弟媛は考え、夫婦の道は今も昔も同じである。しかし言いたいことも言えず不便である。そこで天皇に「私の性質は交わることを望みません。皇命の威厳に勝てず、大殿の中に入りましたが、快いものでは御座いません。また私の姿は美しくなく、長く後宮にお仕えすることは出来ません。ただ私には姉が居ります。名を八坂入媛と申します。容姿端麗で、志は貞潔で御座いますので、後宮に入れて頂きたく存じます」と言った。
天皇は聞き入れて八坂入媛を召して妃とした。
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