632年(8月21日 ~ 9月19日)
大唐が高表仁を遣わして三田耜を送らせた。共に対馬に泊った。 この時に学問僧の霊雲・僧旻、及び勝鳥養、新羅の送使らが従った。
632年11月21日
唐国の使人高表仁らが難波津(なにわのつ)に着いた。 大伴連馬養を遣わして江口に迎えさせた。 船三十二艘、及び鼓(つづみ)・吹(ふえ)・旗幟(はた)を整飾した。 そして高表仁らに告げて「天子が遣わされた使いが、天皇の朝廷においでになると聞いてお迎えに参りました」と言った。 高表仁は「風が吹き荒れる日に、整飾された船でお迎え賜り、喜びかつ恐縮に存じます」と答えた。
難波吉士小槻・大河内直矢伏に先導させて館の前に案内し、伊岐史乙等・難波吉士八牛を遣わして客を館に入らせた。 その日に神酒を賜った。
633年3月11日
大唐の客高表仁らが帰国した。 送使の吉士雄摩呂・黒麻呂らは対馬まで送って帰還した。