真根子
- 名前
- 眞根子校異に壱伎直祖真根子を壱伎直真根子とするものあり。【日本書紀】(まねこ)真根子
- キーワード
壱伎直 祖【日本書紀 巻第十 応神天皇九年四月条】
- 没年月日
- 応神天皇9年4月
- 出来事
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応神天皇9年4月
時に武内宿禰の弟の甘美内宿禰が兄を除こうとした。
そして天皇に讒言して「武内宿禰は常に天下を望む心があります。今聞いた話では筑紫で密かに謀り、『筑紫を裂き、三韓を招いて自分に従わせれば天下を取れる』と言っているようです」と。
すると天皇はすぐに使いを遣わして、武内宿禰を殺すよう命じた。
武内宿禰は歎いて「私に二心は無く、忠をもって君にお仕えしている。これは何の禍なのか。罪も無く死ぬのだろうか」と言った。ここに真根子という者がいて、その姿が武内宿禰によく似ていた。
【日本書紀 巻第十 応神天皇九年四月条】
武内宿禰が無罪で空しく死ぬのを惜しみ、武内宿禰に語って言うには「大臣武内宿禰のことを指す。が忠をもって君に仕え、汚い心など無いことは天下が知っています。どうか密かに朝廷に参り、自ら罪の無いことを弁明してください。その後に死んでも遅くはありません。人は常々、『お前の姿は大臣に似ている』と言います。私が大臣の代わりに死んで、大臣の丹心を明かにします」と。
そして剣をあてて自ら死んだ。
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