佐比持神

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名前
  • 佐比持神【古事記】佐比持神
出来事
  • 海神は全ての和邇(わに)ワニ、サメの説があるが、ここでは断定しない。を集めて、「今、天津日高の御子の虚空津日高は、上の国においでになろうとしておられる。誰が幾日で送り奉り、復命するか」と言った。
    それでそれぞれ身長の長さに従い、日を限って申す中、一尋和邇(ひとひろわに)が「私は一日で送れ、すぐに帰ってきます」と言った。それでその一尋和邇に「であれば、お前が送り奉りなさい。もし海の中を渡るときに、お恐れになることがあってはならぬぞ」と言った。そしてその和邇の頸に乗せて送り出すと、約束どおり一日の内に送り届けた。その和邇が帰る時、佩いていた紐小刀(ひもかたな)を解いて、その頸につけて帰した。それでその一尋和邇は、今も佐比持神という。

    【古事記 上巻】