田辺小隅

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名前
  • 氏(ウジ):田邊【日本書紀】(たな)田辺
  • 名:小隅【日本書紀】(おすみ, をす
生年月日
( ~ 天武天皇元年7月5日)
没年月日
(天武天皇元年7月6日 ~ )
出来事
  • 天武天皇元年7月5日

    近江の別将田辺小隅は鹿深山(かふかのやま)を越え、幟を巻き鼓を抱いて潜行する様子。倉歴(くらふ)に至った。

    夜半に口木を銜えて城柵を穿ち、にわかに陣営の中に侵入した。
    自軍と足摩侶倉歴を守備していた吉野方の将田中足麻呂。軍の判別が難しくなることを恐れ、兵ごとに「金」と言わせた。
    刀を抜き、「金」と言わない者をひたすら斬った。
    足摩侶の軍は大いに乱れた。急な事で為す術を知らなかった。
    ただ足摩侶だけが気付き、「金」と言って難を逃れた。

    【日本書紀 巻第二十八 天武天皇元年七月甲子条】
  • 天武天皇元年7月6日

    小隅はさらに進んで、莿荻野(たらの)の陣営を急襲した。
    将軍多臣品治がこれを防ぎ、精兵を以って追撃した。
    小隅は難を逃れたが、以後現れることはなかった。

    【日本書紀 巻第二十八 天武天皇元年七月乙未条】