吉備下道前津屋

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名前
  • 氏(ウジ):吉備下道【日本書紀】しもつち)
  • 姓(カバネ):臣【日本書紀】(お
  • 名:前津屋【日本書紀】(まえつや, まつや, さつや)
没年月日
雄略天皇7年8月
出来事
  • 雄略天皇7年8月

    官者(とねり)吉備弓削部虚空は取り急ぎ家に帰った。
    吉備下道臣前津屋は虚空を留めて使い、月を経ても京に上らせことを許さなかった。
    雄略天皇身毛君丈夫を遣わして呼んだ。
    虚空が呼ばれてやって来て言うには「前津屋は小女(おとめ)を天皇の人とし、大女(おおめのこ)を自分の人として競い闘わせております。小女が勝つのを見ると刀を抜いて殺しました。また小さい雄鶏を天皇の鶏として毛を抜いて翼を切り、大きな雄鶏を自分の鶏として鈴と金の蹴爪をつけて競い闘わせております。禿げた鶏が勝つのを見るとまた刀を抜いて殺しました」と。
    天皇はこの話を聞くと物部の兵士三十人を遣わして、前津屋と併せて同族七十人を誅した。

    【日本書紀 巻第十四 雄略天皇七年八月条】
関連
  • 国造吉備臣山くにのみやつこきびのおみやま記事には、吉備下道臣前津屋ではなく、『ある書では国造吉備臣山とある』とある。【日本書紀 巻第十四 雄略天皇七年八月条】